【成人、小児(1歳以上)】
- 意識のある場合
咳ができる状態なら、できるだけ咳を続けさせる。
◆背部叩打法・・・座って(or立って)いる時は少し前屈みにさせ、寝ている時は自分の方に横向きにさせ、肩甲骨の間(背中の上側)を手のひらの付け根に近い方で強く4、5回叩く。
◆ハイムリック法・・・座らせて(立ったままでもOK)、腕を後ろから抱くように回し、片方の手を握り、みぞおちのやや下辺りにあて、もう一方の手を重ねて握る。
すばやく内側上に向けて絞り込むように押し上げる。 - 意識がない場合
(1)気道確保ののち人工呼吸。
(2)人工呼吸の際、口の中に異物が見えるなら取り除く。
(3)再び気道確保ののち人工呼吸2回。
それでも空気が入らなければ心肺蘇生法を行う。
【乳児(1歳未満)】
- 意識のある場合
背部叩打法と胸部圧迫法を行います。
(1)片腕の上に乳児を腹ばいにのせ、その手であごを持ち、頭が動かないようにし、やや頭が低くなるようにします。
(2)もう一方の手の付け根で肩甲骨の間を5回叩きます。
(3)背中を叩いた方の片腕を腹ばいになった乳児の背中と後頭部をささえ両腕ではさみ込む。
そのまま仰向けになるようひっくり返す。
(4)上になった片腕を離し、乳児の頭がやや低くなるようにして、心臓マッサージの要領で胸を1秒に1回の割合で圧迫する。
(5)これで異物が出なければ(1)~(4)を異物が出るまで続ける。 - 意識がない場合
乳児の心肺蘇生法を行う。
口の中に異物が見えるようなら取り除く。