これまで25年以上学習塾の現場で子供たちの学習指導をしてきました。
これだけ長くやっているとそれだけ多くの家庭と関わりますので、勉強が得意な子が育つ家庭の特徴がだんだんと見えてくるんですよね。
勉強が得意な子が育つ家庭に共通していることってあります。
現在進行形で子育て中の家庭に参考になればと、今からでも取り組めそうなものを中心に3つ書いてみます。
お子さんが勉強に苦戦をしている家庭も、順調に勉強を頑張っている家庭も、是非内容をチェックしてみてください!
勉強が得意な子が育つ家庭の3つの特徴について、重要な順に書いていきますね。
1.生活リズムがブレない!
懇談会や生徒から普段の生活ぶりを聞くことあるのですが、勉強が得意な子の家庭はとても高い確率で生活リズムのブレがありません。
習い事などで多少食事時間が前後することがあっても、起床時間、就寝時間、勉強時間などはブレることがありません。
休日の午前中、用事が無くてもキチッと起きて家族と食事をとるなんて話を良く聞きますね。
これは生活リズムがブレないわかりやすい部分です。
万全の体調で日々を過ごすということが出来ています。
勉強に限らず全ての活動においてベストな結果が出せるでしょう。
「うちはリズムがブレてます!」なんてご家庭は、まず「就寝時間」を整えましょう。
「〇時までに布団に入り消灯する」といった形で家族ルールに出来ると良いです。
そして次に「勉強時間」を整えます。夕食前とか20時からとか、具体的に決めれると良いです。
この2つの時間がブレないようになると、いろいろな活動の成果が変わってくると思っています。
2.保護者が子供をよく見ている!
子どものことに関心の無い素振りに見えた保護者の方が、いざ子供の勉強の状況を伺うと、ものすごく詳細にご存じだったことがありました。
各教科の点数とか、どういった部分で点を落としていたとか、子供が話してくれた学校の授業の様子とか。
普段は細かく口出すことは無いものの、よーく遠くから見ているという感じでしょうか。
保護者の勉強の関わり方は「感じのいい服屋の店員の振る舞い」を私は推奨していますが、まさにこの通りです。
気の無い素振りでいながらいつもよーく見ていて、何か困ったときにはスッと寄ってサポートする振る舞いです。
どうかお子さんをよーく見ててください。
具体的には少なからず通知表9科の内訳ぐらいは知っていて欲しいと私は思います。
3.親子の会話の風通しが良い!
親子間で成績に関することは良いことも悪いことも隠したりせず話し合える間柄の家庭が多いです。
最初の面談時に子供がチラチラと親の顔色を窺いながら、言葉を選びながらしゃべるときは風通しが悪いです。
また、テストや通知表をスッと見せてくれない時は風通しが悪いです。
保護者の期待の大きさと子供の勉強への関心にギャップがあったりすると風通しが悪くなるんですよね。
風通しを良くするためには、先ほどと一緒で「感じのいい服屋の店員の振る舞い」がいいでしょう。
以上3点です。
取り組めそうな部分からよかったら取り組んでみてください!
文:國立拓治(Takuji Kunitate)
愛知県と兵庫県にて学習塾を経営。
著書は「くにたて式中学勉強法」(大和出版)ほか。