2021年春より新しい学習指導要領での指導が始まりました。
中1の英語が難しくなるとは聞いていましたが…確かに難しくなりましたね。
小学生の時に習ったとされる英単語がたくさん出てくるわ、文法も最初から一気にたくさん登場するわで、「これどうすんねん!」なんて塾の現場でも嘆かれています。
本来、小学生のうちに取り組む英語の準備は最小限で良いと思っていた私ですが、「これはさすがに」と、自塾でも冬から小学生たちに中学準備をしてもらうことにしました。
小学生の保護者の皆様、この事実ご存じでしたか?
ご存じ無いとすれば油断するにも程がありますよ!さあ、一緒に中1英語を迎え撃つべく、英語の準備をしていきましょう!
まずは英単語を読んで訳せるように!
さて、今春から圧倒的に難しくなった中1英語に向けて何をしていくべきか?
今から英会話教室に通うのは、難しくなった英語に直接的に効くわけではないので今回は勧めません。
また、英文法の予習というのも対策の初手では無いかと。
中学英語に向けて一番最初に取り組むべきは、やはり「英単語」です。
中1の英語の教科書には「小学校のときにやった単語」みたいなコーナーが新設されていて、「もちろん知ってますよね?」という前提で指導内容が進んでいくのです。
ここで面食らうことの無いように、この小学生の時にやった単語を確認するところから始めまていきましょう。
書店で小学生向けの英単語本を購入するか、ネットでプリントを手に入れるかして、まずは英単語教材を手に入れましょう。
書店には覚えやすいように暗記カード型で販売されているものもあるようで、こういった形式でも良さそうです。
さて、早速取り組みますが、まず目指すのは「英単語を読んで訳せるようにする」という状態です。
これは漢字の学習でも同じことが言えるのですが、「読めないものは覚えられない(書けない)」という事実があるからですね。
まずは正しく英単語が読めて、その意味を併せて覚えていくことです。
理想は読み方が併記されたもので練習をすることですが、もしも読み方が併記されていないときは保護者がサポートしてあげてください。
読めないものは読み方を書き込んであげるといいでしょう。
覚えるときのコツは声に出して単語を読むことです。
言葉の勉強はこれが基本です。
今まで小学校での暗記物を覚えてきた方法を、英単語でも活かしてやらせてみてださい。
もしもおぼつかなかったりしたら一緒に覚え方から確認してあげてください。
加えて、最初は覚えたかどうかのテストを、保護者が聞いてチェックしてあげてください。
小学生で学んだ英単語について、ここまで出来るようになればまずは一安心。
何が書いてあるか全くわからないなんて事態は回避できます。
次は英単語を書けるように!
次は読んで訳せるようになった英単語たちを、書けるようにしていきましょう。
私がおススメする英単語を書けるようにする練習をお伝えしておきますね。
まずは今から覚える英単語をブツブツと読んで訳しながら4回書きます。
「アップル・・・りんご・・・アップル・・・りんご・・・」といった具合です。
次に、書いた4つの英単語をペンを持っていない方の手で隠し、その横に5回目として覚えたかどうかのプチテストをします。
無事に書けたならば次の単語の練習に移りましょう。
まだ覚えていないとなれば、もう4回書いて同じことをします。
覚えようと思った一通りの英単語の練習をこの方法で終えたならば、最後に全ての英単語のテストをしてみます。
書けなかったものに印をつけて、再度その英単語を同じ方法で練習をして、改めて全ての英単語のテストを実施。
これをテストで全て書けるようになるまで繰り返すのです。
この方法のお勧めポイントは、英単語1つ1つの練習回数が覚えやすさによって変わるところです。
簡単な単語も「全て20回ずつ書く」とか無駄が多い練習をしないように、是非この方法でやってみてください。
これで「読んで訳せて書ける英単語」を沢山ストックして中学に進学出来たならば、難しくなった中1英語にも対応しやすくなるはずです!
よかったら試してみてください!
文:國立拓治(Takuji Kunitate)
愛知県と兵庫県にて学習塾を経営。
著書は「くにたて式中学勉強法」(大和出版)ほか。