「中1の頃は頑張っていたのに中2になって中だるみをしてます。どうしたらいいでしょうか?」なんて相談が私のもとに舞い込みました。
たるんでしまうお子さんの気持ちはよくわかります。
中学の生活にもようやく慣れてきてホッと一息。
高校入試までまだ時間がある中2というのは中だるみをしやすいですよね。
現在「中だるみ真っ最中」のお子さんがいる家庭はもちろんのこと、まだ中1以下のお子さんがいるご家庭も、高い確率でやってくる中だるみ対策を確認しておきましょう。
私が皆さんにお伝えする「中だるみ対策」は全部で4つです。
4つ全て実施出来れば中だるみは解消されることでしょう!
ご興味あればご覧ください!
本人が取り組む2つの対策!
最初に中だるみしている本人が取り組むべき2つの対策についてお伝えします。
目指す目標が身近に無いことが中だるみの原因の一つです。
目標を意識したり作ったりしていきましょう。
まずは「高校見学」です。
志望校を意識できるように候補となりそうな高校に見学に行ってくるよう指示を出しましょう。
保護者が一緒に行ってもいいですね。
私立高校は中1中2であっても見学会に参加できるところがほとんどです。
私立高校への進学予定が薄くても、自分のその後の進路を感じる良い機会となるはずです。
愛知県では公立高校は基本的に中3生になってからでないと見学会には参加出来ませんが、一部の上位公立校では学校祭が一般公開されているときもあります。
早い段階から高校生活を実際に感じることができるとても良い機会ですので、是非参加してみてください。
次は「漢検・英検」です。
一年前まではどちらもさほど推奨していなかったのですが、漢検・英検の素晴らしさに少し前にようやく気が付いたところです。
まずは中だるみ対策として良い目標となります。
そして、入試に使えるとかではなく、学力の土台養成に素晴らしい力を発揮します。
全てのベース国語を支える土台となるのが漢字の正しい知識ですから、漢検を優先したいです。
漢検で得た知識が、全ての教科にじわじわと効いてくることでしょう。
中学卒業までに2級を目指してやれるといいです。
保護者が取り組む2つの対策!
保護者が取り組むことができる中だるみ対策はこちら。
まずは「アメとムチ」です。定期テストで目指す目標を定めてあげて達成が出来たならばご褒美を、そして過去最低順位を更新してしまうようなことがあれば遊びの制限を用意することですね。
賛否ある作戦ではありますが、私は賛成派です。
まだ「自分の将来のために」なんて理由で勉強に心を燃やせる中学生は1割もいません。
心を燃やせる応援を、アメとムチで用意してあげてください。
どちらか片方ではなく、両方セットが良いかと。
最後はこちら「大目に見る」です。
要は何もしないということですが、これがまた難しいですよね。
気持ちが乗らず成績がくすぶることは誰でもあることです。
薄いやる気に抗いながら成績を上下させているうちは多少大目に見てあげてください。
2回連続で成績を下げた時や、明らかに勉強に手を抜いているときなど、ここぞというときにしっかりと声掛けをする準備をしながら、見守ってください。
加減が難しいところではありますが、「そういう時期だ」と心で唱えつつ、中だるみ中学生に接してあげてください。
以上4点、全てを実施することも可能です。
多少の気のゆるみを大目に見ながら、対策実施をしてみてください!
文:國立拓治(Takuji Kunitate)
愛知県と兵庫県にて学習塾を経営。
著書は「くにたて式中学勉強法」(大和出版)ほか。