わが子に宿題以外にも勉強をしてもらうための3つの方法!【親子の学びガイド】

「宿題以外にも勉強をしてもらいたい!」なんて保護者は望みますよね。
より良い人生を送ってほしいですし。

しかし、これが本当に難しい。
この難しさを保護者に知ってもらうためには「ダイエット」に置き換えてもらえば伝わりが良いでしょうか?

ダイエットのために週3回スポーツジムに通うようになったところに、子供にこう言われるのです。
「ジム以外にももっと運動した方が良いんじゃない?」

はぁ~!?なんでそんなこと言われなきゃいけないの?
私のことを想って良かれと思えば何でも言って良いの?

・・・なんてムッとする気持ち湧きそうじゃないですか?
これが「宿題以外にも勉強をしたら?」なんて言われた時の子供たちの気持ちでしょう(笑)

宿題以外にも勉強をしてもらう難しさ、伝わりましたでしょうか。

とはいえ保護者の気持ちを大切にもしたいです。

なんとか宿題以外にも勉強をしてもらう作戦を考えていきましょう。

今回は小学生高学年から中2生ぐらいを主に想定して作戦を3つ書いてみました。では早速!

家庭のルールとする!

「宿題以外に書店で買ってきた問題集を2ページやることが家のルール」といった風に、家族としてのルールにしてしまうと良いと思います。

反抗期が始まっている中学生とか、決めたルールがなぁなぁになりやすい親子関係の場合は、家族3人以上いるところでこのルールを確認出来ると良いですね。

保護者と子供の1対1ではなく、3人以上で話せば家族としてのルールになりますから。

たとえば毎週金曜夜にルール通りにやれているかどうかを点検です。
本人を信用して任せてしまったり、面倒だからと点検をサボらないでください。

しっかりとやれていればOKですが、ルール通りにやれていない時には、週末にその分を取り組むようにすることも最初にルールとして伝えられると良いです。

ご褒美を設定して応援する!

勉強を自ら取り組める子ならばご褒美設定など要らないのですが、この記事を読んでくれているということは、勉強があまり好きでないお子さんである可能性が高いです(笑)

そもそも今すぐ役に立たない勉強なので、気持ちが乗らない方が自然とも言えます。
ご褒美の力を借りていきたいです。

学習にご褒美を設定することについては賛否あるのですが、私は賛成派です。
賛成派の私の意見を2つ聞いてください。

「まだ主体的に勉強することが難しい年代には、ご褒美を利用してでも学習を促す方が総じてプラスに働くと思う!」
「『ご褒美が無いと頑張れなくなると困る』なんて言葉を聞いたことありますが、そんな生徒は過去20年の指導の中で見たことがない!」
こんな意見から、私はご褒美はアリだと思っています。

たとえば先ほどの家族のルールにこんな項目を追加するのです。

「1か月ルールを実行できたら次月のスマホで使用できるギガ数を倍にする」とか、「1か月ルールを実行できたら次月のお小遣いを●円追加する」とか。

本人が夢中になっているものに紐づけたならば、継続して取り組めそうじゃないですか?
出来た時にプラスアルファで良いことが起こるようにしておけば、出来なかったときも罰になりませんし

学習塾を利用する!

さて、家でのエクササイズだけでダイエットが上手くいかなかったらスポーツジムに通うように、家での学習だけで勉強が上手くいかなかったら、学習塾の利用を検討してください。

もしも家庭学習が簡単で、皆がプラスアルファの学習を自主的に取り組めるようであれば、世の中の学習塾は大半つぶれています。

そうなっていないというのは、それほど「子供たちが主体的に家庭で勉強をする」ということが難しいという証拠ですからね。

心身ともに成長過程の小中学生は、成長と共に家庭での学習指導が難しくなってきます。

あの手この手を試してみて上手くいかなければ是非学習塾にいらしてください。

学習塾での学習は全てプラスアルファの学習です。
しかも、学校の授業の理解を助け、成績を上げるために考えられた指導内容です。

学習塾で学び、学習塾の宿題に取り組む。
これら全ては望んだ「宿題以外の勉強」です。

自主的にプラスアルファの勉強に取り組むことは叶いませんが、学習量の増加はここで叶います。
困った時には利用を検討してください。

以上3つの作戦をご紹介してみました。

内容的には1つ目と2つ目は連動してますね。
3つとも実行というのも可能です。
これで宿題以外の学習に取り組めると良いです。

参考にして是非実行してみてください!

文:國立拓治(Takuji Kunitate)
愛知県と兵庫県にて学習塾を経営。
著書は「くにたて式中学勉強法」(大和出版)ほか。

バックナンバー一覧に戻る