きずなネットに登録しているご家庭にとった勉強の悩みについてのアンケートがありまして、前回は多かった悩みについてお答えする内容でお送りしました。
今回も多かった悩みについてお答えしていこうと書いています。
今回お送りするのは、「子供が早寝早起き出来ない!」というものです。
この悩みが本当に多かった!前回の悩みが「一番多い悩みだった」なんて書きましたが、よくよく集計したらこの「早寝早起き出来ない」というものが一番多い悩みだったのです。
「朝が苦手で二度寝する」「自分で起きてくれない」「早起きが出来ず暴言を吐かれる」などなど、保護者の方からの悲鳴にも聞こえる声が並んでいました。
子供の生活習慣を正すというのは、小中学生の保護者に課された最大ミッションと言っても良いでしょう。
何度もお伝えしている内容ですが、本当に大切なことですから、何度でも伝えさせてください。
今日は「遅寝遅起き」に悩む保護者へ解決作戦を2つお送りします!
スマホやゲームを寝室に絶対入れない!!
口を酸っぱくして言ってますが、子供の寝室にはスマホやゲームなどネットに接続して使用するものを入れてはいけません。
理由は明確。無限に広がるネットの世界に好奇心旺盛な小中学生が惹かれてしまうのは当たり前だからです。
寝る時間を削ってネット動画やネットゲームに没頭してしまうことは不思議ではありません。
(ちなみに、40歳後半の私もこの衝動は抑えることは出来ませんから、私自身も寝室にはスマホを持ち込んでいません)
スマホが発するブルーライトによって体内時計が狂い、眠れなくなったり眠りが浅くなったりするようです。
今の子供たちが遅寝になってしまう主な原因がこれでしょう。「密室」「ネット」「小中学生」は家庭内で3つ揃えてはいけません。
もしも日々部屋に持ち込んでいるようであれば、今日からルールを作って持ち込ませないようにしてください。リビングに充電器を設置して部屋から出してください。
その他、睡眠を妨げるものは全て寝室に持ち込まないのを基本にしましょう。
このルールが無かったら遅寝遅起きになってしまうのは自然なことですからね。
万が一ルール設定に手こずることあれば、深夜の時間帯はWi-Fiを切るように設定するという攻撃的な最終作戦もありますのでご検討を!
朝は1度しか起こさない宣言を!!
良かれと思って何度も朝に起こしてあげているのに子供から罵倒されるとか、ホント気の毒です。子供を説教をしに行ってあげたいです(笑)
ここは根本的な解決に向かうべく、家族会議を開いて「朝は1度しか起こさない」という宣言をしてしまいましょう。
何度も起こしてもらうなんてこと、そんなありがたい環境は今後一切ありません。社会に出れば遅刻が3日も続けば解雇でしょう。
そんなことになる日が10年後に来ないよう、自分で起きるトレーニングを今のうちにつけてあげましょう。
遅起きのせいで学校に遅刻することもあるかもしれませんが、それも是非体験させてあげましょう。自分が本当に困る環境じゃないと自ら起きようとは思えませんから。
寝起きが本当に悪い子の場合は学校の先生に予告しておくといいです。
「こういう事情で起きるトレーニングを始めたので、しばらく遅刻するかもしれませんがよろしくお願いします」と。
また、「なんで起こしてくれなかったんだ!」なんて逆ギレしてくることも想定できますから、起こす動画をしばらく毎日撮るのも良いですね。
「ほら、起こしているでしょ?」なんて。
このルール設定は家族全員がいるところで設定して、家族との約束として実行してみてくださいね。
以上2点です。2点同時に約束をすると良いと思います。「それはキツイ!」なんていうときには、1つ目だけを守らせましょう。1つ目は譲れません。
解決作戦をご紹介しましたが、メンタル的にとか体の不具合的にとか、朝起きることが出来ない別の理由がありそうなときは病院に連れて行ってあげてください。
医学的な理由があれば別の方法を探るしかありませんよね。高校進学は定時制や通信制にするとか、朝早く起きる必要が無い進路を探ってあげるといいです。
是非参考にしてもらって家族全員にとって清々しい朝をお迎えください!
文:國立拓治(Takuji Kunitate)
愛知県と兵庫県にて学習塾を経営。
著書は「くにたて式中学勉強法」(大和出版)ほか。