アンケートで一番多かった我が子の勉強についての悩みは?【親子の学びガイド】

きずなネットの方で登録しているご家庭に勉強の悩みについてのアンケートをとったようで、先日その結果について見せていただく機会がありました。

今までは「こんなことをお伝えしたらいいかな?」なんて、自分で考えてここのコラムを書いてきましたが、実際に登録してくださっているご家庭からの悩みを知ることが出来るだなんて、貴重な機会でしたね。

興味深く皆さんの悩みを読ませていただきました。
様々な悩みが多岐に渡って書かれていましたが、悩みの種類をジャンル分けしたときに明らかに多いジャンルがありました。

そのジャンルは「モチベーション」というジャンルでしたね。

おそらく書いてくれている大半は小学生の保護者の方じゃないかと想像しました。

なぜなら、中学生メインで指導している私にとって新鮮な表現での悩みでしたので。

「間違えて直しになるとふてくされることがある」とか「ごきげんな状態で机に向かわせるのが苦労する」とか「自分から勉強をしてくれない」なんて、これは明らかに小学生の子の勉強の悩みですよね。

小学生の勉強へのモチベーションが低い問題について親としてどうするべきか?

今回は多くの方の悩みであるこの話題について書いてみたいと思います!

小学生のモチベーションが低いのはデフォルト!

いきなり身も蓋もないことをお伝えするとですね、小学生にとって勉強へのモチベーションが低いのはデフォルトです。(デフォルトとは基本設定という意味です)

理由も明白で、勉強に取り組んだその成果を利用できる日がはるか未来だからですよね。

学年が上がるにつれて、勉強をした先にあるものの輪郭がハッキリとしてくるから、中学、高校と皆がだんだんと頑張って勉強に取り組むようになりますよね。

小学生は輪郭がまだ見えません。やるものだと言われて取り組むものの、勉強はゲームのように面白い場面ばかりじゃありませんからね。

小学生が勉強になかなか前向きに取り組めないのは自然な流れではあります。

歯磨きやお風呂と同列に「勉強」を置く!

モチベーションが低いのは当たり前なんて書き散らかしましたが、「だから諦めましょう」っていうんじゃないんです。

それを踏まえて対応をしていきましょうって言いたのです。

具体的には「歯磨き」や「お風呂」と同じ1日の当たり前の生活習慣として「勉強」を家族が扱うようにしていきましょう!

日常の生活習慣である「歯磨き」や「お風呂」ってやる気出して取り組むものでは無いですよね。もはや1日の生活の当たり前の活動になってます。

やる気が無くても当たり前で取り組む活動として「勉強」を加えましょうという作戦です。

これら2つの活動は取り組みをサボると歯医者で痛い目に遭うことになったり、体臭で周りから嫌われたり、すぐにわかりやすく困ることが起こるのが強みです。

子供が3日間歯を磨いてないとか、3日間風呂に入ってないとか言おうものなら、保護者も烈火のごとく叱りますよね?

「何考えてるの?また歯医者で痛い目に遭いたいの?大人になったときに歯が無くなってもいいの?」

「何考えてるの?不潔な人は嫌われるし、病気になりやすいのよ?すぐに入ってらっしゃい!」

この位置づけに「勉強」も置くのです。たとえば夏休み、3日間学校の宿題を手をつけていなかったことがわかったとします。

ここで烈火のごとく叱ることができるかどうかです。もちろん叱らなくてはいけません。

「何考えてるの?今働かなくていいのは、勉強をしてより多くの人たちの役に立つ人間になれるようにだよ?勉強しないならご飯食べる資格無し!」

「歯磨き」や「お風呂」のように「勉強」も扱っていきましょう。

そりゃあ勉強の面白さに子供が気が付いて、自らどんどん勉強に取り組むなんていうのは夢の展開ですが、塾で指導を25年してますがそんな子はほんの一握りです。

子供が好奇心を示した時に全力で応援をすることで、勉強に前向きな姿勢を育てる仕掛けはしつつも、基本的には「勉強」を日常の生活習慣として確立させることが大切であると、私は思います。

夢のような解決策を期待された方はゴメンナサイ。そんなわけで小学生への学習指導はやはり引き続き手がかかります。

しかし子供の学習指導は手が離れるまでは意外と短いですからね。中学に入ると手がかからなくなって逆に寂しく思うようになりますから、今は大変かとは思いますが、引き続き楽しんで我が子と対決をお願いします!

参考にしてください!

文:國立拓治(Takuji Kunitate)
愛知県と兵庫県にて学習塾を経営。
著書は「くにたて式中学勉強法」(大和出版)ほか。


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