中学生・小学生の夏休み! 有意義な過ごし方って何ですか? その1【親子の学びガイド】

夏休みは『勉強、学校生活をさらに楽しくする』準備の時間!!

中学生は1学期 期末テストが終わり、子どもたちは今、「ほっ」としている頃でしょう。
これから中学生、小学生は各学校の三者懇談、保護者懇談を終え、40日余りの夏休みを迎えます。
毎年この時期、子ども、親御さんに質問します。

「夏は休みでいいですか?」と。

今年は昨年のコロナ禍と違い、ほとんどの小・中学校は40日余りの夏休みがあります。
この40日余りの膨大な時間を有意義な時間にすることで、9月以降、お子様の勉強面、学校生活面が大きく変わります。
より楽しく学ぶことができて、さらに充実した学校生活を送ることができます。

中学生・小学生が夏休みを過ごしていくために大切なことは、

1. 夏休みの予定を把握して、無理のない計画を立てる
2. 寝る時間、起きる時間、生活にリズムをつくる
3. 「何かを成しとげる」夏休みであったこと(目標達成の夏休みだったこと)

この3つは特別難しいことではありません。
しかし、いざ夏休みがはじまるとなかなかできないことばかりなのです。

この後、子どもたちの夏休みを有意義なものにするための過ごし方を学年ごとに徹底解説していきます。
何か1つでも保護者の方々の参考になればという想いをでお伝えしていきます。

中学3年の夏休みはいつからがはじまりですか?

受験を意識する夏。1日でも早くはじめる、これが受験生の夏休み!!

中学3年の夏は『予定の把握』と『受験勉強計画』が大切です。
1学期 期末テストが終わった頃、中学校から夏休みにむけて様々な告知がされます。

・中学校での三者懇談の材料として、現時点での『志望校調査』
・夏休み中に実施される公立高校・私立高校の『高校見学会』の参加希望
・夏休み中の中学校での補習授業の希望  など、

中学校によって若干異なる場合もありますが、これらを決めるための前提は、現時点での『志望校』が決まっていることです。
ここでいう『志望校』とは、次の2つです。

① ずっと行きたい!! 合格したい!! と思っている“本気”の志望校
② 夏休み、自分を奮い立たせるための1ランク、2ランク上の志望校

志望校は、1学期の成績で決めるのではなく、2学期、3学期の成績で決めていきます。
つまり夏休みの過ごし方、使い方次第で、成績も実力もまだまだ大きく伸びます。

高校見学会に1校でも多く参加を希望される方へ。
「まだ行きたい学校が決まっていないから、たくさん高校を見てみたい」という気持ちはわかりますが、高校見学に参加する学校の数が多くなると、その分、日数、時間が多くとられてしまい、自分の力をよ り伸ばすための時間が少なくなります。
公立高校、私立高校は各学校でホームページを持っています。
内容が充実している学校が非常に多く、動画などもありとても分かりやすいです。
高校見学会に参加する学校 を厳選して、自分のための時間を作ることをお勧めします。

7月上旬から中旬にかけて、部活動の大会が行われます。
運動部の3年生は最後の大会。
そして、この大会が終わると引退。
ズバリ、「本格的に受験勉強」をはじめるのは、このタイミングが最適!!

部活動中心から受験勉強中心に、頭を『切り替える』。

「夏休みからがんばればいいか~。」「少し休んで~。」ではなく、イッキに頭を切り替えてはじめていきましょう。

まずは、入試や受験について、今の自分の学力や目標点などを調べることに意識とエネルギーを向けることからはじめていきます。
そして、次にゲームやスマホの誘惑を断ち切って、毎日机に向かうことにエネルギーを使います。
急に4時間、6時間も勉強し続けることは難しいので、学校の懇談期間や部活動が終わった頃から、短い時間でも、自分から机に向かって勉強するという習慣をつけていきましょう。

Practice makes Perfect !!~ 継続は力なり ~です。

夏休みは、秋にむけて『基礎・基本』をしっかりと固める!!

志望校によって取り組む勉強の内容は変わってきますが、「夏は基礎・基本。秋から応用。」という方針で夏休みは受験勉強を進めていきます。
各教科の基礎・基本は、

国語・・・漢字、語句、文法。文章をしっかりと読む。
数学・・・計算、関数・図形の基礎知識
英語・・・動詞、形容詞、副詞を中心の語彙力、中学3年1学期までの基本文
理科、社会・・・基本用語、語句、知識、公式、都道府県・各国の位置などを正しくインプット

難しい問題、応用問題、過去問は、先に挙げた基礎・基本があやふやでは取り組むことができません。
秋から入試レベルの応用問題を解いていくために、夏休みの時間を有効に使い、基礎・基本を徹底的に固めていきましょう。

「夏を制する者は、受験を征す」という言葉は多くの学習塾・進学塾で言われること。
子どもにとっては、自分で決めた志望校に合格をするために、この夏が勝負!!であり、この夏に大きく変わるんだ!! という強い覚悟で臨み、半年後「志望校合格」を成し遂げてほしいと教える側が強い想いをもって訴えかける言葉です。
夏休みの時間は、子どもが自分自身で未来を変える可能性が十分にあります。
そして、夏休みで大きく、強く成長、力をつけた生徒を数多くみてきました。

夏休みに塾の夏期講習に行って下さい。という宣伝文句ではなく、教える側の私が夏期講習中に常に意識し、子どもたちに伝えている想いは、子どもたち一人ひとりが・・・・
「毎日、自分自身で決めた目標を達成できたことを実感してほしい」こと。
「これだけやったから大丈夫」と自信を持ってほしいこと。
この2つを身につけてほしいという想いで夏休み授業をしています。

子どもは無限の可能性を秘めています。
周りの大人たちが本気になって、目の前の子どもを何とかしたい、成功してほしいと思い、関わることで子どもはイッキに成長します。
中学3年はまさに、大人の階段を昇りはじめます。

この夏、お子さんと一緒に大きな目標に向かわれるご家庭の皆さま、きっと大丈夫。
お子さんはもっとよくなります。
もっと強くなります。
この夏、明るく、強いご家庭が1つでも多くできることをお祈りしています。

次回は『中学1年・2年の夏休みの過ごし方』をお伝えします。


文:渡邉 智治(Tomoharu Watanebe)
塾講師歴25年以上。愛知県にて学習塾を経営。

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