学びチャンネルのタイトルが並ぶ中、このタイトルにドキッとして思わずクリックしていただいて読んでいただいているでしょうか?
見に来ていただいて正解です。
このタイトルをご覧になって「はいはい、あのことね!」なんて思えなかった方には、是非今回知っていただきたい内容です。
生徒、保護者に関わらず。
もったいぶって偉そうに話していますが、私自身もこのことを知ったのは10年前、2011年のことです。
本を読んで知ったのですが、「スゲー!なんて凄いことを長いこと俺は知らなかったんだ!」なんて興奮したことを覚えています。
成績が下がるほめ方というのは、勉強の出来が良かったときに「すごい!才能あるね!」「頭が良いね!」なんていうほめ方です。
身に覚えがあって、嫌な汗かいてきている人いませんか?(笑)
なぜこのほめ方がいけないのか、そして成績を上げる「ほめ方」はどのようなほめ方か?お伝えしていきたいと思います!!
ほめるべきは才能ではなく努力!
「成績が下がるほめ方、成績が上がるほめ方」などというものがあることを知ったのは、スタンフォード大学教授であるキャロルドゥエック教授の「マインドセット」という本を読んでのことです。
この本で知ったことをお伝えしますね。
子供に対して「すごい!才能あるね!」「頭が良いね!」なんていう生まれついた能力のようなほめ方をすると、その子は今後そのもらった評価から落ちないようにと、心苦しい思いをするようになってしまいます。
「その期待に応えなきゃ」とか、「能力が下がったなんて思われたくない」なんて動機で勉強に取り組むようになっちゃうのです。
楽しくないですよね。
実際こうやって育ててしまうことで、子供の「ものの考え方」が固くなってしまい、難題を避けたり、答案を隠したり、嘘を言うようになることもあるようです。
ではどうほめるべきか?それは「努力」をほめてあげるのです。
子供に対して「すごい!頑張ったね!」「努力してたもんね!」なんていうそこへ向けた努力についてほめるようにすると、子供は「能力は努力次第で伸びる」と考え、結果よりも学ぶプロセスを楽しめるようになっていきます。
なら次もいっちょ努力して、さらに上目指しちゃおっかな」なんて、努力で能力は伸びていくことを心に刻みます。
これは楽しいですよね。
実際こうやって育てていくことで、子供の「ものの考え方」がしなやかになり、失敗を恐れずめげず、難題を楽しんで果敢に挑戦するようになっていくようです。
以上です。
どうでしょうか?
これからの子供のほめ方が変わりそうじゃないですか?
私はこの事実を知ってから、塾の指導の場面で冗談でも「君は天才だな!」なんて言わなくなり、「素晴らしい頑張り方だったよ!」なんて努力を誉めるようになりましたね。
さてさて、これは子供が上手くテストの結果が出せなかった時の声掛けにも応用していけそうです。
「とってしまった結果は変えられないから、次に良くしていけるように作戦を立てていこうよ。頑張り方が合っていなかったかもしれないし、足りなかったかもしれない。一緒に考えてみようよ」
こんな言葉で話しかけ、「足りなかったのは才能ではなく頑張り方だった。頑張り方を工夫して上を目指していこう!」といったメッセージをいつも子供たちに発信していけたらいいですよね。
是非参考にしてもらって、これからの子供たちとの接し方に活かしてみてください!
文:國立拓治(Takuji Kunitate)
愛知県と兵庫県にて学習塾を経営。
著書は「くにたて式中学勉強法」(大和出版)ほか。