テレビドラマで話題の「受験生家庭の10か条」を指導現場からチェックする!【親子の学びガイド】

テレビドラマで話題の「受験生家庭の10か条」を指導現場からチェックする!


普通の高校生が東大を目指すことになって奮闘をするというテレビドラマが話題ですね。

前回放送があった15年前には、あからさまに東大受験生が増えたそうです。
どんなきっかけであれ、勉強を頑張ろうと思わせてくれるドラマはありがたい限りです。
中高生にお勧めですね。

さて、先日の第4話にて、「東大合格必勝法 家庭の10か条」なるものが紹介されていました。

どれどれと楽しみに見てみましたが…ちょっと10個全部は賛成出来る内容じゃないなぁ!といった感想を抱きましたね。

ドラマのためにわかりやすくするためだったり、誇張しているところだったりあるのかもしれませんが、見ている方々が鵜呑みにするといけないと思い、あの内容について書いてみようと思いました。

高校生向けの10か条ですが、内容によっては小中学生を持つ家庭でも取り組むべきです。ぜひ一緒に内容を確認していきましょう!

「東大合格必勝法 家庭の10か条」の内容を確認!

内容を見ていきながら、私の所感を加えていきますね。

1. 一緒に朝ご飯を食べること
→体調に関わる内容は反抗期だろうが何だろうが全力で実施です。休日であっても決まった時間に家族でご飯を食べている家庭は勉強が得意なこと多いです。

2. 何か一つでも家事をさせること
→家庭の形がいろいろありますからね。やらせることが出来たらもちろん良いことですが、優先順位は低めです。

3. 適度に運動させること
→体調に関わる内容は反抗期だろうが何だろうが全力で実施です(2度目)。どのようにさせるかは難しいところですが、学生であれば体育の授業があるので最低限の運動はしていますね。

4. 毎日同じ時間に風呂に入らせること
→体調に関わる内容は反抗期だろうが何だろうが全力で実施です(3度目)。○時までに入らなければ湯船からお湯を抜くぐらいの厳しさで良いです。ここからそのまま就寝の流れに持っていって睡眠時間も確保したいですね。

5.体調が悪い時は無理させず、休ませること
→これはもちろんですが、私は指導現場で四半世紀おりますが、体調が悪い時に無理をさせる親に会ったことがありません。むしろ「体調が悪くもないのに休ませることをせぬように」と、逆の心配をしたいです。

6.リビングはいつでも片付けておくこと
→もちろん心がけて欲しいことではありますが、片付けが本当に苦手な保護者もいますからね。仕事で朝早く夜遅いなんて保護者だっているでしょう。…あ!これを手伝わせる家事とするといいのでは!?

7.勉強に口出しをしないこと
→小学生は必要に応じて口出しをした方が良いです。中学生は関係性が大丈夫であれば口出してもOKですが、徐々にしない方向で。

8.夫婦仲を良くすること
→保護者も形は様々です。こういう場で夫婦と表記するのも時代遅れの感がありますね。もちろん、家庭内は殺伐としているよりも暖かい方が勉強に良いのは言うに及ばず!

9.月に一度家族で外食をすること
→これも引っ掛かりましたね。昭和的な提案です。受験であっても家族で仲良くやってほしいということだと思います。このメッセージだけ受け取りましょう。

10.この10か条を父親と共有すること
→とても大事な内容です。絶対必要でしょう。ただ、しつこいですが全ての家庭に両親がいる前提で話すのは時代遅れです。書き直すならば「この10か条を家族全員と共有すること」です。

以上です!ケチをいっぱいつけましたが、言ってることはどれも真っ当ですよ。

色々な家族構成や家庭環境を踏まえても全力実施をお願いしたいのが「1・3・4」の3か条ですね。

これは勉強に関わらず、学生に関わらず、人類すべてに対してです!参考にしてください。

文:國立拓治(Takuji Kunitate)
愛知県と兵庫県にて学習塾を経営。
著書は「くにたて式中学勉強法」(大和出版)ほか。

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