塾に通わず「国語」の成績を上げる2つの方法!【親子の学びガイド】

中学3年は今後、激変必至!! 教科も共通テストも変わります!!


どこかの学習塾が国語の指導も実施するカリキュラムで生徒募集をしていたのに、実際は国語の指導をせずに他教科の指導を行っていたというネットニュースを読みました。

私はこのニュースに苦笑しながらも、少しだけその塾の気持ちが理解できました。なぜなら、国語って伸ばすのが一番難しい教科だからです。

「生きてきた年数で育んできた国語の力を、週1回50分ほどの授業で点数を上げることを試みるぐらいなら、他教科の点数を伸ばした方が合計点UPが出来るのではないか?」

ということなんでしょうね。(ならば国語をやるなんて言わなきゃいいのですが…)

つい先日も私の学生時代の同級生から相談がありました。

「子供の国語の成績が良くないのだけど、どうしたらいい?」という相談でした。

塾に通わぬその子のために、塾も敬遠する国語の力を伸ばす作戦について、塾を使わない方法でご紹介してみたいと思います。

国語に困るご家庭は是非!

国語の力を伸ばすために、もしも費用と時間が許すならば、小学生なら「読書・作文教室」のような塾へ、中学生なら「国語専門塾」のような塾へ通うのが一番良いと思っています。

しかし、今回はこの方法を禁じ手にして、保護者のサポートも最小限で取り組めそうな内容で2つお送りしますね。

漢検にチャレンジする!

漢字は国語の基礎なので、漢字の勉強に取り組むことは、遠回りに見えるものの国語の力を伸ばす近道であると確信してます。

文章はそこに出てくる語句が分からなければわかるはずがありませんし、その出てくる語句も、そこで使われている漢字の意味を把握していなければわかるはずがありません。

文章を正しく読み取るために、国語の根っこにある漢字を漢検で学んでいきましょう。

漢検受験の素晴らしいところは、まず「わかりやすい目標となること」「期限があること」「取り組むテキストが充実していること」といった部分。

そして一番素晴らしいところは「表面的な漢字の読み書きだけでは合格できず、漢字のつくりから学んで理解する必要がある部分」です。

漢字1語1語を理解を伴って覚えていきます。

中3生ですと入試を近くに控えるのでさほど勧めませんが、中2生以下のお子さんであれば、積極的にチャレンジしていけたら良いと思います。

「漢検をとってから子供の国語の成績が(良く)安定してきた」なんて報告をくれた保護者の言葉が忘れられません。

小6で4級 、中1で3級、 中2で準2級・2級なんてペースで取得したという情報と共にお伝えしておきます。

語彙本にチャレンジする!

漢字の理解を深めることと共に、漢字を使って表現される語彙についての勉強に取り組むこともお勧めします。

本来語彙は読書の中で自然に身につけていくのが理想ではありますが、本を読む習慣が無い子もいるでしょう。

足りない栄養素をサプリメントで補うように、足りない語彙を語彙本で取り組んでいきましょう。

ネット上にどれぐらい語彙があるかを判定するようなテストがあります。一度ためしに取り組んでみてください。

https://site.kotobanogakko.com/special/

私の塾の生徒にも実際にやってみてもらいましたが、模試の国語偏差値ベスト3メンバーと語彙力診断ベスト3のメンバーはピタっと揃いました。

この事実を重く見てもらって、張り切って語彙に取り組んでいきましょう。

小学生には市販教材「ふくしま式本当の語彙力が身につく問題集小学生版(大和出版)」をお勧めします。少々保護者のサポート欲しい教材ですが、こちらがおススメです。

中学生には市販教材「中学 国語力を高める語彙1560(増進堂・受験研究社」」をお勧めします。首都圏大手塾監修の良く出来た本です。

以上、塾や保護者のサポート無しで取り組めるであろう国語の力を伸ばすための勉強を2つをご紹介しました。

国語というのは漢字や語彙も含めて全ての教科の土台になってますからね。

国語は全ての教科の土台

お伝えした内容を参考にしてもらって、頑張って取り組んでみてください!応援してます!

文:國立拓治(Takuji Kunitate)
愛知県と兵庫県にて学習塾を経営。
著書は「くにたて式中学勉強法」(大和出版)ほか。

>名古屋市の塾をお探しの方はコチラ!


>塾紹介サイトバックナンバーへ戻る