学習指導時の「絶対禁句」を知ってますか?【親子の学びガイド】

学習指導時の「絶対禁句」を知ってますか?


子どもが中学生ともなると、親子間での学習指導は難しくなってきます。

親が子供の勉強の取り組みを自分ごとのように感じてしまうことが主な原因ですね。

小学生の時はそれで良かったのです。しかし、中学生になり自我が芽生えてくると、子供は親の口出しが煩わしくなってきて。

親は親で、子供の取り組みを自分のことのように感じてしまっているのに、自分がやるように上手くいかないのでイライラとしてしまって。

このすれ違いを火種に親子喧嘩が巻き起こります。

小競り合い程度の喧嘩でしたら良いですが、ヒートアップをしてくると思わず子供に酷い言葉をぶつけてしまうことも。

どれだけ頭に血が上っても、学習指導時に絶対に口にしてはいけない禁句があります。ご存じですか?気を付けてますか?

今回は学習指導時の絶対禁句という話題でお送りします。

「あの言葉かな?」なんて思い浮かんだ方、答え合わせでご覧ください。思い浮かばない方、ぜひご覧ください。

お母様に当てはめて絶対禁句をお伝え!

料理が得意な夫、料理が得意でない妻の私。日々の食事の準備は仕事から早く帰ってくる私が行う。

つい先日は味噌汁に出汁を入れることを忘れてしまい、味のない茶色の汁を食卓に出してしまった。そのとき一口飲んだ夫が不機嫌そうに声をあげた。

「こんな簡単な料理も出来ないの?」

お父様に当てはめて絶対禁句をお伝え!

会社の上司は仕事が出来る人で、常に仕事は早くて正確。対して私はミスが多く、上司に迷惑をかける日々。

ある日取引先へのプレゼン資料の準備を頼まれたが、印刷部数を間違えてしまいプレゼン直前に部数が足りないことが発覚する。溜息交じりに上司はつぶやいた。

「こんな簡単な仕事も出来ないの?」

絶対禁句は2度切り付ける極悪な言葉!

前置きが長くなりましたね。お気づきの通り、学習指導時の絶対禁句はこちらです。前置きが長くなりましたね。お気づきの通り、学習指導時の絶対禁句はこちらです。

「こんな簡単な問題も出来ないの?」ですね。

この言葉の破壊力、大人バージョンを先に書いているので感じていただけるでしょうか。私の中では人種差別発言レベルでタブーとしている言葉です。

まずは「こんな簡単な問題も」と軽く一太刀目を浴びせ、「出来ないの?」なんて疑問形で再度切り付け傷口を深くえぐります。

出来なかった事実の前で、返事をするならば屈辱の「はい」しかない質問。キツいですよね(+_+)

「あれ?こんな簡単な問題も出来ないなんてこと無いはずなんだけどなぁ」なんて、子供の取り組みを自分ごとのように感じてしまっているからこそ、悪気少な目で思わず口から出てしまうなんてこともあるかもしれませんが、絶対口にしてはいけません。

言われた側の深い傷についてよく理解していただけたら、今度は言う側の至らなさを振り返りましょう。

こんな言葉を浴びせる立場にいながら、こんな言葉を言わなきゃいけない状態まで気が付かなかったあなたに責任は無いのですか?

…なんだか説教が続いちゃいましたね。まずはこの言葉を絶対に口にせぬように心に留めてください。

そして、応援したい気持ちはちゃんとストレートに届け、そこから応援するための具体的な行動への相談に乗ってあげてください。

我が子を心配するそのパワーを正しく良い方向へ向かうように利用していきましょう。

もしもそんなスタンスで子供を応援出来たならば、奇跡の「中学生の子供への親子間学習指導」も実現するやもしれません!

親子とは言え一個人です。かける言葉には気を付けて応援をしてあげてください!

文:國立拓治(Takuji Kunitate)
愛知県と兵庫県にて学習塾を経営。
著書は「くにたて式中学勉強法」(大和出版)ほか。


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