この春、中学3年生。“大きく変わる4年間”がはじまります。【親子の学びガイド】

この春、中学3年生。“大きく変わる4年間”がはじまります。

教科書が変わる! 教科が変わる! そして・・・大学入試が変わる!


2月 学年末テストが終わったら、これまでの定期テストの範囲、各教科の授業がどの程度進んでいるのかを確認して下さい。
特に『英語』は要注意です。
中学2年で使用している教科書から4月から使用する新しい中学3年の教科書に進む際、未習の文法事項が発生する場合があります。

【現行の教科書では】(NEW HORIZONの場合)
中学2年  Unit.7『比較表現』
→ 中学3年  Unit.1『受動態』、Unit.2『現在完了形(継続)』

【新しい教科書では】(NEW HORIZONの場合)
中学2年  Unit.7『比較表現』
→ 中学3年  Unit.1『現在完了形(継続)』『第5文型』、Unit.2『現在完了形(経験、完了・結果)』

移行措置として、中学校では中学2年修了までに『受動態』を学ぶとは思いますが、授業時間数等を考えると定着するには少し時間が足りないのではないでしょうか?

3月は、『新学年』での授業をはじめる塾は少なくはありません。
各教科、新しい教科書に合わせた授業内容、テキストを使って進めていきます。
特に英語は、学び残しなく、新学年を好発進するために、そしてあとに続く、新しく追加される文法事項、大きな変化が予想される入試問題への対策等を考え、この春新たに塾へ通われる方が増えるのではないでしょうか?
「余裕」をつくった状態で学校の授業を受けると、学習効果は高くなります。

高校入学後も、教科書は毎年変わります。

『大学入学 共通テスト』の完成型は、大学受験時に本格実施!!


2021年1月に行われた『大学入学 共通テスト』。当初は、国語、数学ⅠAでの「記述」、「英語資格・検定試験」の利用が予定されていましたが、様々な理由からこの2点は先送りされたかたちで実施されました。

実は先送りされた本当の理由は、本格的な大学入試改革、つまり大学入試共通テストの完成型は『新学習指導要領に対応した無理のない改革(内容)にすること。』とされています。
そして、2024年度以降に行われる大学入学共通テストの出題について、大学入試センターが新たな教科「情報」を新設し、現在の6教科30科目を7教科21科目に見直す素案が示されています。
そう、新中学3年生が大学受験をする年には、今回の共通テストよりさらに『思考力・判断力・表現力』が中心となった科目・内容に変わるのです。

では、高校 新学習指導要領では何が変わるのか?
中学同様、『知識・技能』を土台とした『思考力・判断力・表現力』の養成という柱は変わりません。
この柱に合わせて「教科内容・単位数の見直し、教科の新設」が行われます。

表1

【新設科目】情報Ⅰ・Ⅱ 理数探究基礎・理数探究

新中学3年、柔軟に変化への対応ができる姿勢づくりを。

塾は情報の宝庫。情報を正しく捉え、
将来を考えた進路設計を。


コロナ禍において、公立の小・中学校、高校は休校措置により、子どもの「学び」が止まりました。
その中、多くの塾、私立の小・中学校、高校では子どもの学びを止めないように、双方向のオンライン授業、授業配信、生徒との距離を保った対面授業、玄関での検温、消毒、教室の換気等 感染症対策を徹底した上で『授業』を進めてきました。

この春、新中学3年からはじまる『学習指導要領』の改訂は、長年、教育に携わる者からみて、“激変”としか言いようがありません。
しかし、この激変を“チャンス”と捉えれば、これからの子どもたちは、今以上に広い世界で活躍を期待される人材になり得ます

塾は、子どもたちに『知識・技能』伝えるだけではなく、“わかる!!”から“できる!” に変える場所、勉強への意欲、関心を育てる場所だと思います。
そして日々、子どもの成長を考えてみえる保護者の方には、子どもに関するありとあらゆる『情報』を提供する場所だと思います。
勉強や進路、これからの学習環境の変化について不安な点、知りたいことを通われている塾、お近くの塾にご相談下さい。
きっと力になれると思います。

この春から新中学3年になる子どもたちの健闘を祈っています。

文:渡邉 智治(Tomoharu Watanebe)
塾講師歴25年以上。愛知県にて学習塾を経営。


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