もしも学習塾に通うならこのタイミングがベスト!
「なんでここまで酷くなるまで来なかったんだ!もっと早く来ればよかったのに!」
学習塾を営み四半世紀を超えましたが、塾で指導をしているとこんな場面があるんです。
病状が悪くなってから病院に来た患者に対して医者が叱るドラマの1シーンのようなセリフを言いたくなる場面ですね。
英語や数学のような積み重ねの教科が基礎からガタガタに崩れてしまっているときに言いたくなってしまいます。
かと思えば、塾に来るのは早ければ早いほど良いかというとそうでもない場面もあってですね、「もう少し後に塾に来てくれたらよかったのに!」なんて思う時もあったりします。
基本的に「勉強がわからなくなってきたら塾に来る」を基本にしてもらえたらいいですが、その子その子の状況に合わせて塾に来るべきより良いタイミングがあると思っています。
そんなことを今日はお伝えしたいと思います。題して「中学生が塾に来るべき3つの良いタイミング」です。では早速!
中1は最初の定期テスト後が良いタイミング!
「塾は通わなくて済むならば通わないに越したことない」と私は思っています。
中学の勉強につまずかないようにと中学スタートから入塾させるという考え方もありますが、生活や学習習慣が大きく変わる中1ショックを迎える場面でもあるので、まずは中学生活に慣れることが先決であると思います。
是非一度自力で中学の定期テスト勉強をやってみるといいです。
中学の最初から塾に通っていると、塾での指導の学力プラス分がどれだけか見えませんからね。
「塾に行ってるのにこんな点しか取れないなら塾辞めろ!」とか、「塾に行ってるからなんとかこの点が取れてるね」とか、どちらも勘違いかもしれません。
最初の定期テストの結果を見て塾をどうするか子供と相談をしてください。
中2は冬休みからが良いタイミング!
中2のこのタイミングはですね、実は高校入試を想定したタイミングです。
学校で「中3の0学期」なんてフレーズがここ最近流行っています。
「中2の3学期は中3の0学期だと思って入試勉強の準備をしていこう!」なんて使われ方ですね。私も気に入って使ってます。
この中3の0学期が始まるタイミングの中2の冬休みが入塾に良いタイミングだと思うのです。
この大きな休みで復習をして過去の穴を埋め、模試を受験して志望校を見据えたり、入試勉強の準備運動期間として使えたら良いと思います。
高校入試勉強のために塾で力を借りると決めたならば、このタイミングがおススメです。
人気塾だったりすると中3の学年になる前から早々と定員で募集停止するところもありますから、そのへんのチェックもぬかりなくどうぞ!
中3は夏休みからが良いタイミング!
中3の夏休みは部活が終わり大きな時間が出来るタイミングです。高校入試を目指すならここが最後の良い入塾タイミングであると思います。
塾の力を借りるつもりが無い家庭も、夏の40日間を大切にすべく夏期講習を受講してみることをお勧めします。
塾での指導によって夏休み中の学習ペースを作ることが出来るでしょうし、独学では得られなかった気付きもあることでしょう。
夏休みや冬休みだけスポット的に受講するのも良いですし、9月より継続的に通塾することも選べます。
夏期講習後に受けてみた感触を元に家族で塾をどう利用するかを相談をすると良いです。
以上です。各学年での入塾お勧めタイミングをお伝えしました。是非参考にしてください!
文:國立拓治(Takuji Kunitate)
愛知県と兵庫県にて学習塾を経営。
著書は「くにたて式中学勉強法」(大和出版)ほか。