【偏差値“液状化”の大学選び②】CMで見たイメージだけで大学を選んでいませんか?

テレビをつけても、電車に乗っても、コンビニエンスストアに入っても、大学のコマーシャルを見ない日はないと言っていいほど、大学は広告や宣伝に力を入れています。
CMやポスターを見て、進学先の候補にしたという方も多いかもしれませんね。
けれど、CMのイメージだけで将来を安易に選んでいいのでしょうか?
広告の多さは何につながっているのでしょうか?

多額の予算が広告費に使われる大学


毎日のようにテレビCMや駅やバス停のポスターで、大学の広告を見かけます。
きれいなビジュアルや面白いキャッチコピーに思わず目を奪われますよね。
知らなかった大学や学部を知るよいきっかけにもなりますが、それだけ多額の大学のお金が、広告に使われているということです。
その分、学費があがったり、教育や施設、研究費に当てられていたお金が削られたりしているのです。

学生を集める方法は、広告だけではありません。
テレビコマーシャルほどの目立った広報はしていなくても、ていねいな教育活動や先進的な研究活動で学生や企業から高い評価を得て、底堅い人気の大学はたくさんあります。
予算を広告よりも、大学の設備や教員の採用のために使っている大学も少なくないでしょう。

◆自分で見て、聞いて情報収集を

では、どのように大学を選ぶといいのでしょうか。
第一には、やはり自分で丹念に調べて、大学を訪れてみることです。
オープンキャンパスや大学祭に行ってみる、あるいは平日に時間があればふだんの大学の様子を見に行ってみるのもよいでしょう。
実際に大学生や大学の先生から話を聞いてみたり、大学の雰囲気を感じてみると自分に合う、合わないも分かります。

また、偏差値や知名度が高いから/低いから、という先入観を捨てて、さまざまな大学を調べてみるのもおすすめです。
「有名だから」「偏差値が高い」からで選ぶのは、「偏差値液状化」時代の大学選びとしては見誤ります。

自分が本当に学びたいことが、どんなカリキュラムで学べるのかを考えて大学を選びましょう。
あまり知られていなくても、偏差値はそれほど高くなくても、その地域では評価の高い大学であったり、他にはないユニークな学部や独自のカリキュラムのある大学もあります。

このシリーズでご紹介していきます。


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この記事は2021年11月19日現在、一般社団法人アスバシの情報にもとづき中部電力が作成しています。

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