【早活革命②】コロナ禍の逆境でこそ注目される高卒就職「早活人材」とは?

◆大卒よりも早く社会で活躍する「早活人材」が注目されています


「早活人材」という新しい考え方をご存知ですか?高校卒業後すぐに就職するなど、大卒以外の学歴を持つ人の可能性に注目した言葉です。


高卒人材は、大卒に比べて実力が足りず、ゆえに待遇に差があることが当然と考えられてきました。しかし、若年層社会人のおよそ半数は中卒・高卒や専門学校卒、大学中退など、大学を卒業せず働き初めています。中には目覚ましい活躍をしている人たちもいるのです。


・高卒就職後、19歳で取締役に抜擢され、ひとつの会社を任され経営者に。
・語学堪能な高校生がIT会社に就職。2年でITを身につけ20歳で子会社の経営陣として海外へ。
・高校生のキャリア教育を仕事にしたいと、高校卒業後18歳でキャリア教育コーディネーターの道へ。


高卒で就職すれば大卒より4年早くプロの仕事の場で知識と経験を得ることになります。22歳になったときには、大卒の新入社員と比べて高い能力を身につけていることが少なくありません。


早く社会に出ることを「メリット」と捉え、いち早く就職活動をして社会で活躍する人材を「早活人材」と名づけたのは、一般社団法人スクール・トゥー・ワーク代表の古屋星斗氏。日本の労働問題の研究者でもある古屋氏は、「メディア等で取り上げられ始めたこともあり、2020年は日本社会が早活人材のポテンシャルを再発見した年と言える」と語っています。


◆「早活人材」も視野に入れた進路選択を

コロナ禍で多くの大学がオンライン授業を取り入れ始めたこと、また高額の学費がかかる大学進学を見直す若者が増えています。企業では大卒者を優遇する価値観はまだ根強いものの、高卒人材への期待も高まりつつあります。今年度から高卒採用を再開した静岡銀行では、入行から4年間は大学の夜間コースか通信制大学に通うことを条件にし、受験料や学費を全額負担するという試みを開始しています。


「大学に行かなければ”いい仕事”につけない」という思い込みにとらわれることなく、高校を卒業してすぐに社会で活躍するという選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。仕事の選び方次第で、大学よりも成長できる道が徐々に拓いてきていることに注目すべき時代になってきているのです。


早活型高校生就職を紹介するメディア

https://at18.press/home/category/category_hayakatu/

高校生就職を早活型にするためのサポート「早活塾」

https://asubashi.org/post-1027-2/


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この記事は2021年7月9日現在、一般社団法人アスバシの情報にもとづき中部電力が作成しています。

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