【一歩踏み出す高校生⑤】コロナ禍の体験活動を保護者はどう考える?

◆コロナ禍で消失する体験的活動


コロナ禍の中で、学校における外部と連携するプログラムは次々に中止になっています。
外部講師をまねいた講座や、職場体験やインターンシップ、中には修学旅行まで中止される場合も。
でも、コロナの感染リスクも怖いし…。
この中で、親はどう考えたらよいのでしょうか?

今年も、オープンキャンパスをオンラインにしている大学も数多いです。
オンラインで参加すれば「情報」は得られるのですが、大学の雰囲気や行き帰りの間の体験がないと、心や感情などの「情動」が動きません。
進路決定まで至る決定打にかけたり、影響があったときも、実際に行くようになって「思ったのと違う」というミスマッチを引き起こします。


◆高校生時代の「体験」の効果は大きい。

これまでの進路チャンネルの【一歩踏み出す高校生】では、高校生がインターンシップなど学校外のプログラムやイベントを体験し、たくさんの人との出会いを糧に自ら進路を選んでいくことの大切さをお伝えしてきました。
高校生は、ひとつの出会いと体験でガラリと変わる可能性を秘めています。


コロナがなければ、インターンや留学など夏は体験活動の最盛期でした。
普段なら、ひと夏の体験でぐっと成長する高校生が生まれるにもかかわらず、それがないということは、その分の成長が消失しているということです。


今年度、リアルな体験的プログラムは実施されるだけでも貴重です。
コロナリスクの感じ方が、それぞれ違うため必修で行うことが難しい。
だからこそ、リスクを理解の上での申し込み制になるのもしかたありません。


◆コロナリスクと体験の効果をどう天秤にかけるか?

成長のメリットと、コロナ感染のリスクをどう天秤にかけるかは、やはり保護者の考え方によるところ。
現在、リアルで行われている高校は、毎日何百人の高校生が、様々な家庭や地域からやってきて、窓開けなどの対策をしつつも密ともいえる教室で一日時間を過ごしています。
つまり、普段の学校生活がそのものにもリスクは存在し、校外での体験はそれに比べてリスクが高いと言えないのです。


こういったことを冷静に見ながら、感染リスクを極力下げながら、子どもには少ないチャンスを活かし、いい出会いが生まれる体験を促したいところ。
心動かす出会いは、学びと成長への意欲を高めてくれます。
「進路サポートチャンネル」や「一般社団法人アスバシ」のサイトやSNSでも、高校生が社会とつながる体験的プログラムを提供していますので、ぜひご活用ください。


一般社団法人アスバシ

https://asubashi.org


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「進路サポート」チャンネルでは、子どもたちのキャリア教育等を支援する情報をお届けいたします。

この記事は2021年8月6日現在、一般社団法人アスバシの情報にもとづき中部電力が作成しています。

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